ラクトフェリンは母乳の中でも初乳にとても多く含まれます。また、牛乳でも生乳であればラクトフェリンを摂取することが可能です。ラクトフェリンは内臓脂肪やBMIの低減に役立つため、今ちまたではすごく話題になっています。あまり聞き馴染みのない栄養素ということもあって心配される方が多いでしょう。ここではラクトフェリンで気をつけたいことについてお話します。また、妊娠中、持病をお持ちの場合の服用についての解説をします。
ラクトフェリンは生乳からも摂取できると言いましたが、熱に弱いので加熱処理されると摂取できません。ということは、ラクトフェリンを摂取するには生乳で、かつ、しぼりたてが条件になりますので、一般の人が普段の食生活で摂取するのは難しくなります。そこで活躍してくれるのがラクトフェリン配合のサプリメントなのですが、サプリメントは栄養補助食品に分類されますので、基本的に副作用の心配はしなくていいのがメリットです。ただ、過剰摂取は体に良くないので1日100〜300mgの摂取目安を守りましょう。サプリメントだと1粒で100mgのラクトフェリンを摂取できるものが多くなっていますので、摂取量を計算しやすいです。
ラクトフェリンをサプリメントから摂取する場合、副作用を気にする必要はほとんどないといえますが(もちろん、用法用量を守ることが条件)、ラクトフェリンは乳由来(※ライオンラクトフェリンは牛由来ラクトフェリンです。)なので、当然、乳アレルギーの方は注意しなければなりません。乳児のときには誰しもが母乳を飲んでいたから大丈夫なはず、というのは完全に勘違いで、小さい頃に乳アレルギーに対して耐性が作られなかった場合は大人になってから乳アレルギーになる可能性があるので、普段、牛乳を飲めないような方はラクトフェリン系のサプリメントも控えたほうがいいです。乳アレルギーの症状がひどくなると呼吸困難や失神を起こす可能性があると言われています。
副作用の心配がないラクトフェリンとはいえ、例えば、妊娠中など体が不安定な状態では摂取を積極的にすべきではないと言われています。実際にサプリメントにも「妊産婦の方は医師に相談してください。」などと記載されている場合が多いです。同様に、持病の治療にお薬を服用されている方も控えたほうが賢明です。どうしても飲みたい場合はかかりつけ医に相談してからにしましょう。他にも、生理中や授乳中、通常時に飲んで体質に合わないと感じた時は控え、かかりつけ医に相談するようにしてください。体のこと第一に考えるようにしましょう。